【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第6章 うっそー!?
セリシアside
・・・え??
「私が、男・・・ですか?」
驚きすぎて何と言えばいいやら。
「え・・・違うんですか?」
驚いてるジャーファルさんは冷静に聞く。
「ジャーファルさん??どう見たってセリシアは女の子でしょう??」
「そうだよー?むしろ男には見えないけどなあ。」
ヤムお姉ちゃんとピスおねえちゃんは口々にそういう。
「…本当ですか、セリシアさん。」
そんな、戸惑う顔をしないでほしいんだけど・・・。
事実なんで、どうしようもない。
「・・・はい。」
そう答えた途端、どう考えてもジャーファルさんは何かを考えた。
で、すぐに。
「すっ、すいませんでしたあああ!!!!!」
脱衣所を謝りながら出て行った。
ついでにいうと、ここを出るときちらっと見えた顔は、真っ赤。
冷静に考えて、自分の今女子に何しようとしていたか、わかったのかな??
それで、あわてた・・・とか??
・・・まさか、何か想像したんじゃないよね・・・。
「っていうか、気づくよね、普通。」
「そうよねー。ジャーファルさん、ここまで鈍感とは思わなかったわ。」
「これ、鈍感っていうより、うといんじゃない??」
「んっと、ヤムお姉ちゃん、ピスおねえちゃん。」
とりあえず、二人には言わなくちゃ。
「ありがとう。」
すると二人は驚いて、目をぱちくりした。
けどすぐに笑って、
「とうぜんよ~。」
「妹守るのはおねえちゃんたちの役目だもんねー!」
といって抱きしめてくれた。
突然に驚いたけど、されるがままにされていた。