【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第27章 異次空間
セリシアside
「―――そういえば、セリシア。私の上げたペンダント、つけなかったのね?―――」
「あ、いや、そうじゃなくって、なんか、つけない方が力が出る気がしたから・・・。」
なんでかわかんないけど、そんな気がした。
「―――へー。まあ、いいんだけどね?むしろ今はそれが正解。・・・あれが巫女の証っていうのは知ってるわよね?―――」
無言でうなづく。
デアルがそう言ってたもん。
「―――あれ、実は力を少し抑えるためのものでもあるの。だから、ゲートを開いた今は外して正解。さすがね、セリシア。―――」
えーと、じゃあつまりなに?
巫女の本能的なもので、つけない方がいいって感じたのかな?
「―――よし、できたわ。切った分は少しいびつだけど、まあいいわ。髪を切った人、もうちょっとうまく切ってほしいものね。―――」
え、愚痴?
「―――うーん。他に何を話せばいいのかなー?わかんなくなってきちゃった。―――」
そんな、雑な。