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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第26章 手紙


ジャーファルside


セリシアさんに寄る。
何が起こるかわからない。
あと数分で死んでしまう。
そんなこと、容易に想像できた。
・・・でも。

「髪、切りますね。こんなもので、すいません。」

最後の賭けだ。
暴走なんてしないかもしれない。
でも、試すだけなら、いいでしょう・・・?

袖から縄鏢を取り出す。
今はこんなものしかないのだ。
セリシアさんの髪を手に取る。
願いを込めて、断ち切る。

ジャキッ・・・。

セリシアさんの髪を切った。
と、同時に光りだす・・・。

「っ!全員逃げて!すぐ!」

何かが起こる。
それがわかった。
急いでその場を離れるよう指示をする。
もちろん、自分もだ。
ドアを開けて、その部屋からでる。
全員すぐに逃げてくれた。
すると。

ザワッ・・・・ザワザワ・・・・。

光が部屋に吸い込まれていく。
勢いがありすぎて、その勢いから起こる風に飛ばされないよう体制を低く持つ。

(これは・・・ルフ?)
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