【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第26章 手紙
セリシアの手紙から・・・2
「とりあえず、私はきっと死ぬから遺言を残そうと思います。・・・でもこれ遺言なのかな?
一応、生きて帰れる様には頑張りますけど、多分難しいからなんともいえないかな。もし帰ってきたときは、この手紙捨ててください。
えーと・・・。あんまり長いことは書けません。時間もないし、泣いちゃうし・・・。
シンドバッド王へ。
本当に短い間でしたが、お世話になりました。
行き倒れたにちかい私を救ってくれて、そのうえ剣術、
魔法、政務の仕事とたくさんやらせてもらって。
あなたの力になることができなくて、ごめんなさい。
シャルルカンさん(師匠)へ。
私に剣術を教えてくれて、ありがとうございます。
いろんな助言をしてくれて、少しは強くなれたかなって
思います。私の希望ですが、この先あなたが誰かを教え
ることになったら、手加減はしないであげてください。
ヤム姉へ。
私に魔法を教えてくれてありがとう。魔法はあれ一つし
か覚えてなかったのに、いろんな魔法を教えてくれて、
戦場でも活用できたよ。普段もいろんな話をしてくれた
し、毎日楽しかったよ。
ピス姉へ。
私といろんな話をしてくれて、ありがとう。空き時間、
ヤム姉が研究に夢中になって全然話に加わらない時。た
くさんの話をしたね。毎日退屈しなかったけど、男とかの
問題であんまり周りを困らせないようにね。」