【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第25章 バッドエンド?
ジャーファルside
「よし、これで全員そろったな。」
シンの部屋に集められた八人将。
全員がセリシアの容体を知ってか、苦しそうな顔をしてるように見えた。
「ここに呼んだのは、他でもないセリシアのことだ。」
ああ、やっぱり。
どうしてかはわからないけど、そういう話だと思っていましたから・・・。
「セリシアは今、魔力切れで、8型魔法でも魔力を受け付けていない・・・。あのままじゃ、そう長く持たないうちに・・・死ぬかもしれない・・・。」
「っ・・・。」
察してしまった事実を言葉にして言われると、やはりつらいものがある。
それは私だけではないでしょう。
「大事な話は・・・これからだ。」
そういってシンが取り出したのは手紙・・・?
さっき出していたものか、とすぐにわかった。
「これは、見た通りの手紙だ。そして・・・。セリシアがああなる前に渡したものだ。」
・・・え?
それじゃあまるで遺言じゃないですか・・・。
「さっき文を少し読んだが、内容が内容だったから、今読む。ちゃんと最後まで聞いていろ。いいな?」
だれも反論はしない。
いや・・・できないだけかもしれなかった。
それが何を意味するのかを否定できないから・・・。