【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第25章 バッドエンド?
ジャーファルside
「お前は、もう大丈夫なのか?」
「はい。」
ようやく落ちついたと判断されたのか、声をかけられる。
「これでまたお前まで倒れられたらさすがに困るからな。」
それは確かにそうだ。
そんなことはないと思うが、呪術というものに対し無知な今、言い切ることはできない。
「…それで、セリシアさんは。」
「・・・。実際に見たほうが早いかもしれんな・・・。・・・行くか?」
「当然です。」
手っ取り早いことに感謝する。
「・・・はっきり言うが、まだ俺たちがわかる状況は少ない。セリシアに何が起こっているのか、まるで分らない。」
ためらったようだったが、そう話した。
やはり、シンも何もわからないのですね・・・。
「・・・簡単に今の容体を言うと、魔力切れだ。倒れる前にルフが俺らでも見えるほどに集めた後、急にふっと倒れた。どういうことかはわからんが、急に魔力が切れたんだ。」
そうこういううち、すぐにセリシアさんがいるという部屋についた。
「・・・ここ・・・。」
ついた先は、魔法治療によく使う部屋だった。
それも、一番大きな部屋だった。