【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第24章 リ・ボーン・ゲート
セリシアside
「実は、それはいろいろと間違いがあるんですよねー・・・。」
「間違い?」
「時間がないんで、詳しいことはデアルに聞いてください。あ、シロナでもいいですよ。呼べば、一回くらいは来るはずですから。」
リ・ボーン・ゲートは長く開いていられないんだ。
このゲートが、元の世界に帰るために必要な道なんだ。
この道が消えれば、私はおろか、ジャーファルさんも変えることができない。
いわゆる無駄死にだ。
「この異次空間、時間の感覚がおかしいんです。私がここに来てからは、おそらく時間は全く経ってないはずです。こっちでは何分たとうと、私たちのいた空間では、せいぜい1秒しかたってないでしょう。」
なぜそうなっているのかはわからないのだけれど。
「それと、ジャーファルさんは倒れたんですけど、その時からすでに2時間ほど経ってます。」
「2時間ですか・・・?」
信じられないかもだけど、それが事実だ。
受け止めてもらうしかない。