【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第24章 リ・ボーン・ゲート
セリシアside
「・・・じゃあセリシアさんはどうしてここにいるんですか?」
「どうしてって・・・。決まってるじゃん。ジャーファルさんを助けに来たんだよ?」
そうじゃなきゃ、こない。
「助けにって。ええと・・・第一の話しですけど、私は何でここにいるんでしょう?呪術にかかったって言ってましたけど?」
「あ、うん、そうだよね。説明しないとだめだったね。」
そりゃそうだ。
突然こんなこと言われても困るよな、そりゃ。
「ウィリランデの王様・・・覚えてる?」
「あの、死んだ王様ですか?それなら覚えてますよ。」
「あの人の血、ジャーファルさんかぶったよね?返り血。あれに、まあいろいろあって呪術関連のやつがあったみたいでさ。」
「それで・・・かかったと?」
「うん、そう。体調がこの頃すぐれなかったのはそういうわけなんだよ。それで、ふっと倒れて。・・・覚えてる?」
「ええ・・・一応。急に眠気が来て、目をつぶって目を開けた時ここにいました。一瞬です。」
一瞬。
やっぱり、そうなんだ。