【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第24章 リ・ボーン・ゲート
ジャーファルside
「なんです、これは・・・。」
まばたきした一瞬で5メートルほど前に現れたのは大きな扉。
白とクリーム色の間のような色。
そこに金色で装飾がされている。
豪華と言えばそれまでだが、そうではない。
どことなく、異質な空気を感じさせる。
ガコン・・・。
金属の錠がはずれるような鈍い音がした。
すると、扉がすこしづつ開く・・・。
分厚いドアはなかなか開かない。
少し隙間が見えるくらいに開いた時。
「っ!!」
まぶしい光が襲ってきた。
まぶしすぎて、眼を開けていられない。
手や腕で光を省きながら、見ようとする。
だけど、それは叶わない。
ただ、その光の正体に気付く。
(ルフ・・・??)
その正体は、白いルフ。
莫大な数のルフだ。
自分は魔導師ではないのだ。
それでも見えるとなると・・・?
「・・・ああ、よかった。まだここにいたね・・・。」
聞き覚えのある声がした。
聞き間違えなどしない。
「セリシアさん・・・?」