【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第24章 リ・ボーン・ゲート
セリシアside
「セリシア・・・その服・・・。」
ジャーファルさんの部屋に戻った。
服を着替えて。
シンドバッドさんの声には声を出さず、笑って済ませる。
今着てる服は自分で作った服。
上は白く、下は朱色。
世に言う巫女さん衣装だ。
これを着る意味っていうのは、実はあんまりない。
ただ、巫女の代々の正装がこの服なんだ。
「ジャーファルさん。今から助けに行くから・・・。待っててね。まだ、黄泉の世界へ行かないでね。」
(黄泉の世界、とはあの世のことです)
「セリシア・・・?」
「…シンドバッドさん。これ、持ってください。あとでみんなで読んでもらえますか?」
「それはいいが・・・これはいったい・・・。」
「いいから。それと、今までありがとうございますね。そしてごめんなさい。」
「は?」
疑問を浮かべるシンドバッド王。
「ヤム姉、ピス姉も。ありがとう。ごめんね。」
その場にいた2人にも言う。
ぽかんとするだけだ。