【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第24章 リ・ボーン・ゲート
セリシアside
「さあ、シロナ・・・。行くよ。」
リ・ボーン・ゲートを開く。
その前にすること。
それは、2つだけ。
「シンドバッドさん。すいませんがジャーファルさんからちょっと離れてもらえますか?」
「え?」
「できれば、皆さんも部屋の後ろの方に。」
ひとつはみんなを少し放すこと。
いままで、開いたことないから、どうなるかいまいちわかってない。
「よし・・・。ふー・・・。」
深呼吸。
これから、二つ目をやる。
その後、すぐにゲートを開く。
大量の魔力に耐えきれる一瞬にすべてをかける。
「・・・ジャーファルさん。死なないで。ちゃんと目覚めてね。」
よし、行くか・・・。
「・・・自然の中に存ずる様々なる力よ。我に力を貸し与えたまえ。我は世に愛される雪の血筋。白の血筋の末裔なり・・・。」
『…セリシア殿こそ、死なないでね・・・』
最後の声が聞こえる。
シロナ、巻き込んでごめん。