• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第24章 リ・ボーン・ゲート


セリシアside


信じられなかった。

「嘘・・・。」

「嘘じゃない。キユノの秘蔵図書室にそう言った書物があった。そんなかに書かれてたんだ。」

デアルが言ったのは衝撃的な話だった。

『堕天しかけた者の死に血は、呪術と同じ効果を持つ…ね…。まあウィリランデの王様は呪術師じゃないけど、けっこうな返り血を浴びてたしね・・・。』

返り血で呪われるなんて。

「堕天したあとだったらそんなことはないんだけど。なぜかそういうやつは術の効果をもたらすことがあるらしい。」

そんなの・・・ふざけてる・・・。

「助ける・・・方法は。」

「・・・ごめん。」

「・・・ないの・・・?」

絶望的じゃない。
やっぱり、あの方法しかないんだね・・・。

「わからないんだ。下手に解こうとすれば、より悪くするかもしれないし・・・。」

「そっか・・・。ありがと、デアル、シロナ。もう話は終わろう。」

勝手に拒否して、会話を終わらせた。
そして、覚悟を決めた。
ジャーファルさんを救う決意を。
死ぬ、覚悟を。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp