【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第24章 リ・ボーン・ゲート
セリシアside
「呪われたのがいつかは関係ない。大切なのは、意識が途切れた時だ。」
「途切れた時?」
「そう。呪術の呪いっていうのは、肉体と魂を切り離すことにあるんだ。だから意識。」
ジャーファルさんが意識が途切れたのは、1時間ぐらい前・・・。
「意識が途切れてから24時間。それがタイムリミット・・・。だけど、これには人によって前後する。人によってはもう少し長いし、早い人もいるらしい。」
「早いって…どのくらい?」
「早まっても1時間程度だろうよ。・・・それで?」
『聞くってことは、誰かが呪術にかかってるってことだよね。』
そのとうりだ。
正確には思っただけなんだけど・・・。
「・・・ジャーファルさんが、倒れたんだ。意識はない。それでね、なんか呪われてるって感じて。」
正直に話す。
「ジャーファルさん・・・?・・・俺がいなくなった後、誰か来客はあったか?」
「いや・・とくに。呪術を知ってる人はいなさそうだった。」
「だとするなら・・・。セリシア。戦争の最後、ウィリランデの国王を殺した時。ジャーファルさんは返り血を浴びたよな?」
「え・・・うん。」