【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第24章 リ・ボーン・ゲート
セリシアside
「・・・シロナ、聞こえたり…する?」
今どこにいるかわからないデアルとシロナ。
デアルは生身の人間だから絶対無理だけど、妖精なら聞こえるのかなーって思った。
ヘルンスの巫女という私ならば、答えてくれるんじゃないかって・・・。
『・・・聞こえてるよ。』
「シロナ!!」
でも見渡しても姿はない。
『悪いけど、声だけかな。姿はちょっと遠くてむずいから。』
それでも十分だった。
「ねえ、シロナに聞いてほしいことがあるんだけど、いい?」
『うん、いいよ。』
「・・・呪術で呪われたら、人ってどれくらいで死ぬの?」
次元が切り替わって戻ってきたとき。
ジャーファルさんが呪術にかかってるかもしれないって、不思議と思ったんだ。
『・・・ちょっと待って。』
返事は早かった。
「#NMAE1#か?シロナを通して話すぞ。」
そう言って会話を楽にしてくれたから。