【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第24章 リ・ボーン・ゲート
セリシアside
カタン・・・。
部屋に戻り、ドアを閉める。
そのまま私は下に崩れ落ちる。
「うん・・・。そうだもん・・・。はは・・・。」
どうして今気づいたんだろう?
封印が解けたときに何かが流れたのって、むしろ逆で何かが抜けてったんだ。
封印の膜とか、そんな感じのが。
そして・・・。
「血が覚えてるって、こういう感じなんだ・・・。」
前に誰かが言っていた、血が覚えてるはずってやつ。
デアルだっけ、シロナだっけ、巫女姫だっけ。
だれでもいいや。
鮮明・・・とまではいかないにしても、今、私は過去の巫女の何かを引き継いでいる。
記憶・・・というより知識を、継いでいる。
巫女の知識を、継いでいる・・・。
そしてその中には、この状況を打破できそうなものがあった。
それが「リ・ボーン・ゲート」。
復活の扉。
死者は無理だけど、死にかけ、死の直前ならば、生き返らせる方法。
そして・・・自分の命と引き換えに助ける方法。
「これのこといってたんだよねぇ?巫女姫・・・。これって、ハッピーエンドって言えるの??」
ジャーファルさんを助けられる。
けれど、結局私は2度とジャーファルさんに会えないってこと・・・。
究極の選択・・・かもね。