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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第6章 うっそー!?


セリシアside


「ここ、かあ・・・。」

ようやく風呂場に来た。
見た感じは普通。
湯船がどうかは知らないけど。
脱衣所は普通。
とくに男女的なものは見当たらない。
ただし、入るときは扉についた入浴中とかいう札をひっくり返すんだって。

「ここで脱いで、浴槽はその奥です。」

「はーい。」

と言って声の方を見ると。
・・・え??

「?どうかしましたか?」

いやいやいやいやいやいやいや。
え??
何でいるの??
それも脱衣所に。
ドアの向こうとかじゃなくて、こっちに。
え、なに??
え、どういう状況???

「・・・あの、どうかしました??」

「え、なんでいるんですか?」

「え?風呂場に案内するように言われたので・・・。」

「案内で終わりでしょう!?」

「でも、そんなちゃんと動かない体でどうするのですか?」

「いや、動きますし!フラフラですけど大丈夫ですし!」

「ほら、早く脱いでください。倒れたら困るんですから。」

なっっっっっっ!!!!!!!!!!!!
ぬ、脱げだと!!!???
おい、なんだ、この展開・・・。

「いやいやいや、え??なんでそうなるの??」

「え?そうなるでしょう。」

「ならない普通はぁぁぁああ!!!」

「??よくわかりませんが、早く脱いでしまってください・・・。」

と言って私の服に手をかけてくるジャーファルさん。
急いで一歩引いて自分の体を守る。
脱がされぬよう必死だ。
驚くジャーファルさん。
え、なんなの、この人。
国の問題??
冷静に考えてよ、性別を!!

「冷静に考えてくださいよ!性別!!」

「??関係ないでしょう??」

なんだそれ!!
関係あるっつーの!!
もう、だめだ。

「ヤムお姉ちゃんかピスお姉ちゃんよんで!!!!」

「は??」

「いいからどっちか呼んできて、今すぐ!!」

訳もわからず出ていくジャーファルさん。
女官に言いつけたのか、すぐに戻ってきた。
あいかわらず「?」という顔。
服を脱がしに近づかないようオーラを必死にだす私。
なんなの?この人!!
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