• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第23章 堕天直前


セリシアside


「うん、もう大丈夫・・・。ごめんね、ピス姉。」

「いいのいいの。それで?大丈夫なんだよね?」

「うん。」

ようやくちゃんと落ち着いた…と思う。

「・・・ジャーファルさんのところに行こう、ピス姉。」

倒れてからまだ一度も様子を見に行ってない。
何の知らせもないし、目覚めてないかもだけど・・・。

「行こうって・・・。まだやめといたほうがいいんじゃない?」

「ううん。今行かなきゃ、いつ行ったって一緒だよ、多分。」

早々に察してくれたのか、観念してくれたのか。
ピス姉は苦い顔をしながらもしぶしぶ頷く。
手を握ってくれた。
どうやら一緒に行ってくれるみたい。
・・・優しいよね、ピス姉・・・。

「つらくなったらすぐ言ってね?無理しないでね?」

「うん、大丈夫。頑張るから。」

心配してくれてるってわかる。
人に心配されるのは嬉しい。
自分のことを思ってもらえてるってわかるから。
もっとも、心配のかけ過ぎはだめだけどね。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp