【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第22章 勝利
セリシアside
「ふう・・・。ジャーファルさん、こっちの終わりましたー。次、どれですか?」
昼食後、政務の仕事を進める。
仕事は山盛りだ。
戦争前は見張りで時々抜けたから、半分も進んでないし。
急ぎの案件が山盛りだ。
「そうですね・・・。そしたらそっちの机のあれでしょうか・・・。ああ、でも。その前に一回休憩しましょうか。」
「え?私は別に大丈夫ですけど。」
「うーんとですね・・・。最近、私がダメなんですよ。」
驚く告発に顔を凝視してしまう。
ダメって・・・。
いつも道理の顔に見えるけど・・・??
「なぜか最近、意識がふと飛んでしまうことがあるんです・・・。疲れでしょうか?」
「それ、大丈夫なんですか…?ああ、でもそれなら風当たりのいいところに行きません?ほら、夜中にいつも会うあそこで。」
そういえば、最近柔らかい笑顔になることが多いのはそのせいだったのかな?
でも、それよりも、ちょっとだけ不謹慎だけど嬉しいことがある。