【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第22章 勝利
セリシアside
「さて、これからは忙しいですよ。」
ジャーファルさんが言う。
でも、忙しいって・・・。
「まずはこの事態を報告しなくては。おそらく、シンも近いうちに駆けつけてくれるでしょう。それに、この船にいる人を一度シンドリアに連れて行かなくてはなりません。」
わー、やること多そう。
でも、すべて終わったんだ。
そのくらいやらないとだめだよね。
「ところでジャーファルさん・・・。」
「はい、なんでしょう?」
「王様殺しちゃいましたけど、これって七海連合的に大丈夫なんですか?」
まえにきいた七海連合。
たしか、侵略しないさせない、だったよな。
「王殺しちゃったのって、侵略に・・・入りませんか?」
「それは・・・。色々と面倒ですけど、何とかしますよ。気にしないでください。」
そうはいわれてもなあ・・・。
まあ、私らで仇討ちしたし、シンドリアはあんまり関係ないんだけど・・・。
「いざと言うときは、私をこの国から追い出す方向になってもいいですからね?」
私単独と言うことにしてしまえば、罪は軽くなってくれるだろうし・・・。