第21章 戦争終了まで

セリシアside


「はい・・・。」

まだどこか納得できていないジャーファルさん。
でも、時間をつぶすのもってことで進めようとする。

「セリシア。今度は俺がやる。いいよな？」

デアルがそういう。
有無を言わせない感じだった。

「・・・うん。やっぱ、デアルだっておわらせたいよね・・・。」

やっぱ、兄に譲った方がいいよね。
ちょっとでしゃばりすぎたかな？

「ごめんな。それに、お前に任せてたらほんとに情緒不安定になりそうだし。」

「それ、関係する？」

「するする。」

むー。
まあ、しょうがない。
その代り、私もちゃんと見届けよう。

「さて・・・。ジャーファルさん、縄・・・。」

「わかりました。」

そうして王の縄をほどく。
ほどくっていっても、雑だったんだけども。
王は解放されたけど、袋の鼠状態。

「貴様ら・・・！！！覚えていろよ！！！！」

「覚えてるから、忘れないから。」

復讐の終わりを、仇討ちを忘れるわけがない。
きっと忘れない。
だから・・・。