【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第21章 戦争終了まで
ジャーファルside
セリシアさんが元に戻ってくれたことは、嬉しいです。
けど、今、なんかすごい複雑な感じです・・・。
「好きな人にはともかく、そうでも相手にしちゃだめなんです!それくらい、わかるでしょ?」
「え、まあ・・・。そうです、けど・・・。」
いや、あの。
好きな相手っていうのはセリシアさんなんですけど・・・。
いや、もちろん口にして言うのは恥ずかしいしこわいですけどね!?
でも、鈍すぎじゃないですか…??
「・・・。」
するとそばで見ていたデアルさんが近くに来て耳うちした。
「おつかれさまです。」
・・・。
この人には感づかれてるってこと・・・だよな、これ。
すっごい憐れみな目でみてきますけど・・・。
「?」
そんな私たちを本当に何もわからないように見るセリシアさん。
可愛いですけど、ちょっとひどい・・・。