【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第6章 うっそー!?
セリシアside
なんとか食堂に行くと、まあ当然なんだけど、みんなの視線が集まる。
「大丈夫ですか??」
「うーん、大じょばないかも。」
笑って返す。
一応、体以外はなんともないから。
「コホン・・・。では、みんな集まったな。」
席に座らせると、シンドバットさんが咳払いをする。
ジャーファルさんも私の隣に座る。
「では、セリシアの食客が決まったので、歓迎会ということで。乾杯!!」
「「「「「「「「カンパーイ!!!」」」」」」」
みんなで乾杯。
ありがたいなあ。
あ、ついでにいうと、私はまだ未成年なんでお酒じゃありません。
普通の水です。
みんなはお酒みたいですが。
始まると、いったん自己紹介をしました。
八人将の名前は憶えなくっちゃ・・・。
「ねえねえ、セリシアちゃん~。」
声をかけてきたのは、ヤムライハさんとピスティさんだった。
「なんて呼べばいい??」
ピスティさんとは身長はそんなに変わらないけど、二人とも私より年上。
「えっと、なんでもいいですよ??」
「じゃあ、セリシアでいい??」
「はい!!」
「セリシア、剣技を好きになるのは自由だけど、馬鹿にはならないでねー。」
「おい、ヤムライハ、それはだれのことを言ってんだ??」
「さあねー。」
「セリシア、ヤムは魔法大好きな子なんだよー。」
「魔法、ですか!!」
キユノ王国には魔法を使うことも使える人も少なかったから、珍しい。
「そうよ~。セリシアにも、今度見せてあげるねー!」
「ありがとうございます、ヤムライハさん!」
まあ、この前見たけどね。
でも、魔法には興味がある。
見てみたいなあ…。
「セリシア、妹みたいで可愛い~。」
わ、嬉しいなあ…。
「あ、あの、ヤムライハさん、ピスティさん。」
「「ん??」」
「ヤムお姉ちゃん、ピスお姉ちゃんって呼びたいんだけど、だめかな・・・。」
二人は顔を見合わせると、
「大歓迎~!」
「可愛いなあ、もう!!」
といってくれた。
やった~♪