【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第6章 うっそー!?
セリシアside
あのあと、ジャーファルさんに手伝ってもらって、使っていた部屋まで行った。
息はとっくに整ったのに、なぜか体がじゆうに 動いてくれない。
痛みも何にもないのに・・・変なの。
一応手助けしてもらって動ける体は、また半日寝てしまった。
「ん・・・。」
起きるとそこはいつもの天井。
やっぱり、外は薄暗い。
あー、これはすぐに暗くなるな。
すると、何ともタイミングよく扉をたたかれる。
「はい!」
ガチャッ。
入ってきたのはジャーファルさんだった。
「セリシアさん、起きたんですね。」
「はい!ばっちりです!!」
「・・・体、動きますか??食事の時間なのですが・・・。」
もちろんとばかりに体を動かそうとして・・・。
ベッドからでようとした・・・のだけど。
「あれ・・・。」
身体はヘタッと落ちる。
え、なんで???
「あ・・・。大丈夫じゃないみたいですね・・・。」
うっそ、どうして!?
いったんジャーファルさんに手伝ってもらって、ベッドに座る。
「うーん・・・。なんでかなあ・・・。」
「とりあえず、食欲あるなら行きますか??」
「はい!!ペコペコ!!」
とはいうも、やっぱり力がうまく入らない。
「つかまってください。」
そういって体を密着させる・・・。
ち、近い!!
身長差で、私の顔はジャーファルさんの胸の位置に行く。
う、なんか、近い・・・。