【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第21章 戦争終了まで
セリシアside
バキッッ!!!
ドアを壊して中に入る。
ジャーファルさんは私が言った言葉にショックを受けたのか、その辺はわからんけどついてこない。
それでいいよ。
「・・・ってか、こんな目の前にいるなんてね。」
それは思わなかったことだ。
「ああ。ウィリランデの国王様って、アンタのことだろ。」
部屋にいた人物に声をかける。
一応言うと、周りにはすでに人が倒れている。
ってか倒したし。
「な、なんだ!?貴様ら、なぜここまで来る!」
「なぜって・・・。むしろあんた、何言ってんの?」
「ふつう、攻められたんだし、ここまで来てもおかしくないだろう?」
「異常な奴らめが!なぜそこまで執着する!?たかが屑が!」
・・・は??
「王族でもなければ貴族でもないだろう、どうせ!そんな庶民が僕にはむかっても良いと思うのか!ああ!?」
・・・なんだこいつ。
「ごみの庶民はごみらしく僕にしたがってればいいんだ!!」
ズガン!!!
すぐそばの壁にデアルが氷を打ち込んだ。
イライラは、頂点に達したのだ。
それを見て、バカげた王は顔色を一掃かえて黙った。