【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第21章 戦争終了まで
セリシアside
「なんで、ここにあなたがいるんです?」
デアルは驚きながらも聞く。
「あなたたちを追ってきたんです。」
「なんで・・・。」
彼が私たちを追うのに理由はないはずだ。
「あなたたちは・・・何をしようとしているのですか。」
そんなの、決まってるじゃんか。
「「復讐、です。」」
2人そろって答える。
他に答えようはないから。
「・・・馬鹿な真似を。」
「・・っ!?」
癪に障った。
馬鹿な真似、だって?
これが、私たちの復讐が、馬鹿な真似?
「・・・セリシア、お前この人の相手を頼んだ。俺はその辺に倒れてるやつらをまとめておく。」
イライラしている声がわかる。
そりゃそうだ。
私だってイライラしてる。
「・・・あいよ。」