【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第21章 戦争終了まで
セリシアside
「次はっ!?」
後ろを振り向く。
だけど、もういない。
大きい船ではあるが、結局は船。
人が増えることはないんだった。
「おわった・・・??」
『あとはあそこにいる国王だけだよ!』
シロナが教えてくれる。
「おしっ、こっちも終わった!」
それなら、と国王を探す。
さっき船内に逃げたのは見た。
多分、おつきのものもいるだろうけど。
「さて・・・行くか。」
「うん、行こう・・・。」
これで、終わる。
復讐が終わる・・・。
そう思った時だった。
「何、する気ですか。」
突然聞こえてきた声に私たち兄弟(シロナも)は振り返った。
始めは、取り残した敵かと思ったのだ。
でも違って。
「ジャーファルさん・・・。」