【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第21章 戦争終了まで
セリシアside
辺り一面、急な光に包まれる。
「あ・・・。」
魔法だ。
多分これは・・・。
「セリシア、あれが国王だって話、本当か?」
ほら、デアルだ。
どうやって一気に人を減らしたのか気になったけど…。
おそらく、重力で敵を押しとどめたうえで何かしたんだろう。
デアルは魔法、たくさんつかえるし、細かいことだってできる。
多分、ヤム姉よりも手先が器用だから一気に片づけられたんだろうね。
「うん、多分だけど・・・。それより、今まであんた何してたの?」
「避難地にいた。もしも、のためにな。それに、けが人の手当てもしてたんだよ。だいぶ終わったから、でてきたってわけだ。」
それで、見なかったのか。
そりゃそうだ。
「で?あれが・・・。敵なんだな?」
「そうだよ、大将だよ。」
「そうか・・・。あれが・・・。俺たちの国をつぶした奴らなんだな・・・。」