• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第20章 戦争開始


セリシアside


「・・・?」

だいぶ前線に来たはずだ。
だけど、ピス姉を見ていない。
何か急なことでもあったか。
それとも、木陰で休んでいるのか?
それか、彼女も第一線に向かったのだろうか。

「まあ、いいか・・・。」

もう少しで第一線だ。
声もすこしずつだけど聞こえてきた。
人の気配だって、ある。
体力を、スタミナを無駄にするわけにはいかない。
ここで、少しだけ休もうか。
幸い敵は来ていない。
来るのであれば、迎え撃てばいい。
そうして、木陰に入る。
体力やスタミナは、自分で思ってた以上に消費していたらしい。
ここまでくる最中にも、敵を見かけている。
囲まれた時は少々あせったが、全員蹴散らす方向で終わっている。
だけど、守るためだから。
急所はさけて、足や腕をねらって倒してる。
人を殺さないように。
でも、動けないよう、戦えないように。
絶対に言いきれるのは、確実に人を殺そうとしたわけではないということ。
それだけしか、言えないけれど・・・。

「・・・そろそろ、行こうか。」

持ち場を離れたこと、怒られちゃうかな?
でも、そんなのはどうでもよく感じられる。
みんなが無事なら、なんでもいいや。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp