• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第20章 戦争開始


セリシアside


ドーーーーーン!!!!!!!!!

大音量で花火が上がった。
上がった場所は王宮地点。

ドーーーーーン!!!!!!!

もう一度花火が上がる。
赤い花火は、日が明るいうちでもなんとか見える。
この花火の合図。
それは・・・

「みなさん!!避難してください!戦争がはじまりました!」

戦争開始の合図。
言い換えれば、敵が目視できるようになった証拠である。
合図のことは国民全員知っているはずだが、それでも呼びかけは行う。

「これは訓練ではありません!ですが落ち着いて行動してください!」

出せる声を張り上げる。
すでに計画は始まっているのだ。
花火の色だけでは、どの方向から攻めてきているのかわからない。
人の気配がたくさんするここじゃ、気配だって察知できやしない。
だけど、私の任務は、一人でも多く守ること!

「慌てず、騒がずにお願いします!」

はっきりと、周りに聞こえるように言う。
そして私は、海の方に向かう。
海にはできる限り近づかないように言ってあるが、確認だ。
海には兵士もいるし、大丈夫だろうけど。
そして実際、大丈夫だった。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp