【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第19章 戦争・・・?
セリシアside
シンドバッドさんが国を出て、二日目。
「・・・。」
朝起きて、違和感がある。
なんだろ・・・。
晴れ晴れしない感じ・・・。
いや、まて。
「こんな感じ、前にもあった・・・。」
あれはたしか・・・。
「海賊事件の日も、こんな感じだったんですよ!」
ジャーファルさんのところに行って、そう伝える。
信じてもらうもらわないとかじゃなくて、ただ伝えたかった。
だから、いつもより一層気をつけてほしいっていうだけ。
私やヤム姉、ピス姉は民の避難を誘導する、後列の人。
だから危険はそれなりに少ない。
けど、ジャーファルさんは前列。最前列だ。
危険が伴う。
だから・・・。
「絶対、気をつけてね?」
「はい・・・。セリシアさんの第6感ってことなんでしょうね・・・。」
第6感、か・・・。
そうたとえてもいいのかな?
「あ、それともう一つだけ。あっち・・・。あっちの方が危険だと思う。」
それは、この前海賊が来たのとは逆側。
そっちの方の空気っていうか、そういうのが、なんかいい気がしない。
「多分、海賊が来たところからも来ると思う。でもそれは多分囮だよ・・・。人数とかはわかんないし、確信はないけど・・・。」
けっきょくのところ、第6感なんだもの。