• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第19章 戦争・・・?


セリシアside


「…今日も、一日平和でしたね・・・。」

戦争になることを知らされてからすでに2週間はたつ。
別に来てほしいわけではないけれど、緊張感が無くなってくる。
まあ、それもおそらくあちら側の戦術なのだろうけれど…。

「そうですね。2週間も何もないというと、少し拍子抜けですけど・・・。」

「でも、油断しちゃいけないんですよね?」

「ええ、もちろんです。…しかし・・・。ウィリランデと言う国は、どこから来るつもりなのでしょう?」

ウィリランデはすでに、いくつもの土地を政略している。
拠点とできる島がたくさん、東西南北さまざまなところにある。
だから、ウィリランデの本国からくるわけはないと考えた。
だって、遠すぎるもん。

「ここから一番近いところなら、1週間もしないはずですが。」

「ですよね・・・。来るなら来るで、それなりにいい時に来てくれればよいのに。速すぎは困りますけど、遅すぎも・・・。」

軽く苛立ってるのがわかる。
早すぎると困るけど、遅すぎるとさ・・・。
疲れる。
無駄に疲れる。

「明日・・・。シンドバッドさん、明日から行くんですよね?」

「ええ・・・。こんな時に貿易に行くことになるとは…。」

そう。
シンドバッドさんは、明日から他国に行くことになっているのだ。
本当は先週だったんだけど、戦争直前だったと思ってたから・・・。
これ以上は、さすがにまずい、と思い、行くことになる。
その分気を引き締めるのだが・・・。

「ええ。シンにも気をつけてもらわないと。今回は八人将を誰もつけられないので・・・。」

シンドリアを無防備にするわけにいかず、王は八人将を連れられないのだ。
だから、より明日から気をつけないと・・・。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp