【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第19章 戦争・・・?
セリシアside
「・・・では、今までのことから戦術についても組み立てていきましょう。」
あの後デアルにウィリランデのことを聞いた。
私が思う以上に、あいつはいろんなこと知ってたけど。
「住民にも、戦争が起こることは知らせます。それは明日の朝伝えます。避難地、経路については王と私で決めておきます。決まり次第お伝えいたしますね。」
そこで皆うなづく。
避難地の問題については、ごく数人で決めたほうが早い可能性がある。
ここで話すと時間の無駄だろう。
「攻め入られる時のことですが・・・。いつ攻めてきても、私共が気付けるよう、必ず海には見張りを付けましょう。」
デアルと私の話で、相手には魔法が通じないことがわかっている。
なぜかは知らないけれど、魔法を無効化する道具を持っているのだ。
だから海賊も結界などどうってこともなく入ってこられた。
「八人将とセリシアさんはできるだけ前線にいてもらいます。ですが、民のパニックが少しでも抑えられるよう、何人かは民の避難に回ってもらいます。」
「誰が避難に回りましょうか。」
「そうですね・・・。では、女子が民の避難にまわってください。もしそれでも敵が流れてしまったら、民を守りながら戦ってください。」
「はい!」
ジャーファルさんとは別々だけど、がんばらなくっちゃ・・・!