【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第19章 戦争・・・?
セリシアside
「あー・・・。今何時だろ・・・。」
「3時10分前よ。」
突然ヤム姉の声が聞こえてきた。
「え?」
「うわ、魔法オタク!何でここにいんだよ!」
「今日はセリシアと魔法を使えないから遊びに来たに決まってるじゃないの。ねー。」
そう言って歩いて近づくヤム姉。
そう、今日は3時から会談があるから、爆発とかの可能性のある魔法はできないのだ。
「だからって来なくてもいいだろうが。」
「いいじゃない、剣術バカに任せておくといいことなんて何もないわ。」
「んだとー!?」
「やるの!?」
どうしてこの二人は会うと毎回ケンカするのだか・・・。
「・・・ジャーファルさんにうるさくすると怒られるよ?」
呆れながらも効果的な言葉を発する。
するととたん、二人が大人しくなる。
魔法の言葉だね、これ。
「にしても、3時までちょっとか・・・。」
「何、気になるの?それなら見に行こうか?」
「え?」
「廊下を通るじゃない。見張ってれば見えるはずだけど?」
ああ、確かに・・・。
「いく!」