【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第18章 妖精とか巫女とか。
セリシアside
シンドバッドさんから聞かされた話。
それは、アルサーメンという組織の話しだった。
そしてその話は、あの夢で言われた黒い力・・・。
それに類似してるように思えた。
「・・・ありがとうございます。ちょっと、謎が解けた気分です。」
不謹慎だけど、私は少しだけ晴れた気分になった。
パズルのピースがそろったというか、近くなったというか。
堕天の話を説明するのは経験なしの私には難しかっただろうに。
途中からはジャーファルさんも一緒だった。
一人じゃ難しいと判断でもしたのかな・・・??
「そう・・・ですか?」
どこか驚いたようにジャーファルさんは言う。
「だって、嘘を話すような人ではないでしょう、二人とも。まあ、言い方はうん、って感じですけども。」
「さらっとけなしてないかな、セリシア。」
「無視して、信じます。」
「無視!?一国の王を無視しちゃったよ!?」
そしてシンドバッドさんって何気可愛げがあるよね。
大の大人に向かって何言ってんのって話だけどさ。
いじりがいがあるといいますか。
「信じてくれて、嬉しいですよ。」
ああ、ジャーファルさんってほんと好きだなあ…。
「・・・本気で無視しないで?王様泣いちゃう。」
「あ、すみません。泣いていいですよ。」
「!?」
面白い・・・。