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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第5章 「ボクの頼み」


ジャーファルside


「「「「「「はあ?????」」」」」」

まわりにいたいろんな人からの言葉。
シャルルカンと勝負ですって?
いくら今みたいに早くても、無理です。
勝てるはずがない。
相手は剣の達人ですから。
でも確かに、今のは早くて、何も見極められていない。
やる価値はあるかもしれない・・・??
いや、でも危ない。
セリシアさんを危険な目に合わせるわけには・・・。

「今のじゃ、つまらないです。この人となら、楽しめそうな気がして。」

何を言い出すんだ。

「だ、だが、危なすぎるだろ。」

「そうですよ、セリシアさん。確かに今のはすごかったですけど・・・。」

止めたほうがいい。
そう感じた。
だが、シャルルカンの返答は違った。

「・・・王よ。このものと対戦してみたいと思います。」

そんな。
危ない。

「もちろん、安全の問題として、今の試合と同じ剣の使用で。それに本気も出しませんよ。実力に差はありすぎでしょうから。でも、初めでこれはいい線いきそうなんで。」

それでも・・・。

「わかった、許可しよう。」

そんな・・・。

「セリシアさん、大丈夫なんですか??」

「ええ、もちろん。」

セリシアさんは笑顔だ。
ああ、楽しいのか。
・・・見守ってあげよう。
セリシアさんのためにも、な。
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