【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第18章 妖精とか巫女とか。
セリシアside
『ま、簡単な話さ。君には封印がかけられてる。巫女の力を封印するための封印がね。これをかけたのは君のお父さん。でもって、封印するよう頼んだのはお母さんだよ。』
「!?」
なんでお母さんとお父さんが!?
『巫女の力は、もともと一つでも、重くつらい力なんだ。それが2つだからね。君には、異常な力が眠ってて、襲いかかっている。・・・だから、君は幼いころ、体調を崩しやすかったんだ。』
そうだったんだ。
でも、今はそうでもないんだけど…。
『まあ、いろいろあったからね。お母さんは、君の体調の崩しやすい理由を見つけた。それで、呪術の仕えた父親に頼んだんだよ。君が巫女の力におしぶされないようにね。』
そうだったんだ・・・。
それなら、納得できる。
『ま、それが封印さ。解き方も教えてあげるよ。ものすごいメルヘンチックなんだけど。』
「ほんと!?・・・でもメルヘンチックって?」
『んー?あのね、なんかこれだけすごいメルヘンチックなんだ。』
メルヘンチック?
思い浮かべるのは・・・よく童話とかにあるあれ?
王子様のキス、とか?
まさか、そんなわけないか!
『王子様のキスで解けるんだ!』
「ぶっ!?」
つい、ふいた。