• テキストサイズ

【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第18章 妖精とか巫女とか。


セリシアside


『その力は、悪い力ではないよ。ただ、ちょっと邪魔になるときがある感じで。』

「だから、どういう力なの?」

『守る力だよ。君のことを守ってるんだよ。ただ、ひたすら守るという命を受けてる思念体だから・・・。味方も敵とみなすような感じになりがちなんだ。』

つまり、一方的な命令がずっと続いてるってこと?
取り消されず、ずっと・・・。

『だから巫女姫を悪いものとみなしている。君に真実を知らせないようにしている。巫女の力を・・・知らずに生かせようとしている。』

「え・・?」

なんで、真実を教えようとしないの?
それはひどくないか?

『この力のもとの存在は、まだ君は知らない方がいいと思う。だけど、君を幸せにするためにこの力の持ち主はこれをかけたんだよ。間違ないでね。』

なんだそりゃ。

『我が力を貸したから、巫女姫は夢に出れたっていうのもあるけどね。・・・まあつまり。真実を君が知るのは、我もそれなりに頑張らなきゃいけないんだよ。君は、その責任がある。』

そんな身勝手に責任とか押し付けられても困るし…。

『封印については教えてあげるよ。第一、君が封印を解ききってくれないと、我も疲れるし。』

ああ、そうか。
だからあんなにシロナが疲れてたんだ。
/ 511ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp