【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第18章 妖精とか巫女とか。
セリシアside
「ねえ、シロナ。もう、普通にしゃべれるよね?寝たもんね?」
『おう。だから、来たんだよ。セリシアと君の見たそれの話をするために。』
わかってるみたい。
良かった。
「教えてよ、シロナ。私さ、分からないことばっかだよ?」
『うん、教えるよ。だけどその前に聞かせて。彼女は、何を言ってた?』
そんなの、長すぎるし、覚えてるわけないじゃんか・・・。
・・・。
ああ、そうだ。
メモったやつがあるじゃん。
そうして、メモを見せる。
『ふうん・・・。』
何か意味深に発するシロナ。
いったいどこまでを知ってるんだろう?
『まあ、教えては上げるよ。けど、全部教えるのは難しいかもね。』
「は?」
『さーて・・・。どこから話そうかな。何から聞きたい?』
何から聞きたいって…。