【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第17章 決心
セリシアside
次の日。
「昨日は大変迷惑をおかけしました。もう大丈夫ですので、昨日の分まで働こうと思います。」
朝議でジャーファルさんはみんなに謝る。
確かに、ジャーファルさんがいない分仕事は遅れたけれど、それは私たちが頼りすぎてる証拠。
こっちが悪い気がしたぐらいだ。
「それでも、体調には気をつけてくださいね?」
「ええ、もちろんですよ。」
そうして解散する・・・のだが。
実は昨日、ジャーファルさんと別れてまた自室に戻った時に考えていたことがあったのだ。
「あの、ジャーファルさん。」
「はい、何でしょう?」
「ちょっと遅れます。シンドバッドさんに話したいことがありまして・・・。」
「・・・わかりました。」
本当に悪いと思う。
だけど、先にそれを終わらせてしまいたい。
そう思って、シンドバッドさんのところに話をするために向かった。