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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第16章 能力を知りました。


セリシアside


ドサッ・・・。

なにか布がこすれるような音と共に何かが落ちた音がした。
それも、ちょうど私がその方向から目を離したすきに。

「ジャーファルさん!?」

そろそろおわりそーだなって思ってすぐそばの窓から空を見た途端だった。
急いで振り向くと、ジャーファルさんが地面に倒れこんでいた。
急いでそばに行って抱き起す。
(表現があってるかはわかんないけど、上半身を上げた。)

「あ、すいません・・・ちょっと立ちくらみしたようです。」

「ちょっとって・・・。」

あれ。
ジャーファルさんってこんなに衰弱してるように見えた?
まさか。
急いでおでこに手を当てる。
倒れたときにクーフィーヤが落ちたおかげで、簡単に触れられる。
そして予想道理だった。

「ジャーファルさん、熱!!」

「こんなの平熱です。」

「ありえない!なら高すぎ!絶対違う!」

「大丈夫ですよ、今ちょっと気を抜いただけで。」

「それ大じょばないから!」

ど、どうしよう!?
熱を下げるやり方なんて知らないし!
人を呼ぼうにも一人にしたら怖いし!
えーとえーと・・・。

(シロナ!!!)
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