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【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~

第16章 能力を知りました。


セリシアside


『呼ばれて飛び出て着ましたぜい!』

むかし、シロナは私が望めばいつでも来てくれるって言ってたのだ。
その時は憑りつかせてるわけでもなんでもない私になんでって思ってたけど、最近ようやくわかった。
前にデアルが言ってた、シロナの力は自由自在に無条件で使える、ってやつ。
つまり私が巫女だからだ。
いまいちわかってないけども。

『・・・どーゆー状況?』

「ジャーファルさんが熱なの!デアルでいい、誰か呼んできて!」

私の力じゃ、身長じゃ、ジャーファルさんを運べない。
この身長に、力に、今まで以上に悔やみが出るよ!!

『なーる。セリシアの言うことだし、断らないよ。待ってて。』

急いで・・・。

「大げさです。大丈夫ですよ。」

「大丈夫じゃないでしょう、絶対。本当はわかってたんでしょう?自分が風邪だって。」

「まあ、少しだけ…。」

「もー。」

「あの、それよりセリシアさん・・・。」

「はい?」

「もう、たぶん大丈夫なんで、立っていいです?その、この体制…。」

体制??
・・・。
はっ!!

「ご、ごめんなさい!」

ジャーファルさんにひざまくら状態にしていた・・・。
熱からか、照れからかはわかんないけど、顔が真っ赤。
あー、私もそうかも・・・。
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