【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第16章 能力を知りました。
セリシアside
「んー・・・。疲れた・・・。」
「お疲れ様です。」
ようやくお昼の時間になって一息。
前よりも一つ一つに頭を使うようになった・・・。
だから疲れるんだ。
「ココアもらおうかな…。」
「ココア、ですか?」
「うん。私好きなんだ。それにほら、甘いものが欲しい気分。」
へー、というかんじでジャーファルさんは言う。
「それよりジャーファルさん、ご飯行きましょうよ!おなかすきましたもん。」
「ああ、もう少し。あと少しでこれ終わるんで、先言っててください。」
そうか、まだ終わってないのか。
私は区切りがついたけど・・・。
「・・・いかないんですか?」
「待ってるよ。先に行くのはなんか悪いし。さあさ、気にせずちゃっちゃとしっかりやってくださいな。」
なにより、少しでもながくジャーファルさんを見てたいんだ。
一緒にいたいんだ。
しゃべらなくてもいい。
ただ、一緒に入れるのがうれしいんだよ。
どうせなら、この気持ちに気付いてほしいけどね。