【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第16章 能力を知りました。
セリシアside
「セリシア、どうだい?魔法の方は。」
夕食をある程度すませると、シンドバッドさんが聞いてきた。
「なかなか楽しいです!ちょっとわかんない時もあるけど、一応何とかなってます。」
「セリシア、素質があります!既にいくつか魔法を覚えたんですよ。」
嬉しそうにヤム姉が言う。
「まあ、昔基礎は習ってたから・・・。単純なやつなら、ってだけですけど。」
でもたぶん、むかし基礎を習ってなかったら思うように言ってなかったかも。
だって、ヤム姉の教え方って時々雑なんだもん・・・。
あんまり言えないけど。
「じゃあ、セリシア。お前昔基礎習ってなかったら全くわかんなかっただろうな!」
「なんでよ?」
「だってぜってーお前の教え方下手だろ!」
あ、このパターン。
「はあ?何言ってんのよ?私じゃなかったらこんなに早くないわよ?そっちこそセリシアに剣技うまく教えられてないんでしょ?」
「はあ!?んなことねーし!流派が違うからやりにくかっただけだっつーの!」
「いいわけよそんなの!」
「んなのわかんねーだろ!」
ほらやっぱり。
この二人、本当ケンカ好きだな。
わー、後ろに炎か何かが見えそう・・・。