【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第16章 能力を知りました。
セリシアside
あれから一週間がたった。
「セリシアさん、セリシアさん。」
ベッドに寝っころがってそのまま寝てた私は、ジャーファルさんによって起こされる。
ここ最近はそればっかだ。
政務、剣術、魔法。
すべて楽しんでやってはいる。
けど、やっぱ疲れるんだよね…。
「夕食ですよ。」
「はーい・・・。」
体を起こす。
「まったく・・・。そういえば、さっきヤムライハがほめてましたよ。まだ一週間しかたってないのに、呑み込みが早いって。素質がある、と言ってましたよ。」
「ほんとー?」
「ええ。シャルルカンも、だいぶ良くなった、と言ってました。」
「やった、嬉しいかも。」
シャルルカンさんが使う剣術の流派は当然と言えばそうなのだが、私の使うものとは違う。
だから、ちょっと覚えるのは大変だったわけだけど。
「さあ、行きましょう。」
「うん!」
ようやく目覚めた。
んーー。
おなかすいてきた。