【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第5章 「ボクの頼み」
シンドバットside
セリシアには事情があることが分かった。
まあ、食客にするにはいいくらいの理由ととっても良いだろう。
ただし、技術を見ねばわからんが、どう見ても大したことはできそうになかった。
・・・だが、セリシアのことも気がかりだが、今はもう一つ気になることがある。
それは、ジャーファルだ。
「全く…。」
とかいいながら、なんか笑ってないか?
え、気のせい?
いや、わからん。
なんか、すごい微妙なのだ。
落胆の表情を見せてるのに、なんとなく、眼の奥底で笑っているような。
なんつーのかなあ・・・。
「とりあえず、今日はもう寝る。」
ジャーファルは明日のその試合を見守るため、明日の分を少しやっておくらしい。
ああ、そうだ。明日シャルルカンに頼んでおかないと。
「っていうか、アンタも仕事してください。昨日の分も今日の分も終わってないでしょうが。」
・・・無言で通そう。