【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第15章 休息。
セリシアside
「これです。」
そう言ってジャーファルさんに渡されたのは・・・洋服?
「これって…服?」
「はい。シンドリアの文官や八人将のみなさんも付けておりますが・・・。」
思い浮かんでもらった服を広げてみる。
その服はなるほど確かに、みんなのよく着てる服だ。
「・・・これ着るの?」
正直言ってあんまり可愛くない。
ジャーファルさんや文官は着てるけど・・・。
「あ、もちろん必ずではありませんよ。セリシアさんは副政務官ですけど、剣術も魔法も学んでますから。」
とはいうけど、これを渡してってことは、イコールで着ろってことじゃないの?
「それに、なにも我々のように着なくても、シャルルカンやヤムライハのように着ても良いのです。」
確かに、結構崩して着てたっけ。
「ああ、そうだ。後でシンの部屋に行ってもらえますか?」
「あ、はい・・・。」