【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第15章 休息。
セリシアside
「あ!みーつけた!」
ようやくヤム姉とピス姉を見つけた。
「あら、セリシアじゃない。」
「見つけたって何?どゆこと?」
「だって暇なんだもん。しゃべる相手を探してたの。」
「そっか。」
二人がいたのは王宮の中の庭園。
きれいだね、ここ。
「私たちもセリシアも呼ぼうかと思ったのだけど。」
「部屋にいなかったもん。」
「え?じゃあ入れ違いにでもなったのかな。」
多分ジャーファルさんの部屋に行ったからだよね、きっと。
「んー。何語る?」
「べつになんでもいいよー?」
「そうねえ・・・。じゃあ、せっかくだし昔のことでも話そうか?」
昔のこと?
「ああ、たしかに!セリシアも昨日話してくれたしね!」
ああ、過去ってこと。
「いいの!?」
「もちろん。セリシアならいいわよ!」
やった。
なんか嬉しい。