【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第15章 休息。
ジャーファルside
「ああ、ついうっかり。気にせずどうぞ。」
このくらい言ったところで特に何もありはしないと思い言う。
シンは苦しそうに黙ったが、まあいい。
「・・・で?あなたはどうするつもりで?」
「だからよんだんだ。今までは、剣術、政務、剣術と言う感じだった。だが、魔法を入れるとなれば、変わるだろう。」
「そうですね・・・。」
彼女の意志にもよるが、彼女の本当の分野、魔法。
それはあった方がいい、そう考えているのだろう、シンは。
「剣術の方はどうなのです、シャルルカン。」
「基礎体力は前よりもつきました。すぐに息切れすることもなくなりましたし。剣術の方は、まだまだですね。前よりはよくなっていますが、技を習得できていない。おそらく見よう見まねで何とかなってたんでしょう、今までは。」
「ふむ・・・。時間はまだいるか・・・。政務の方はどうだ、ジャーファル。」
「なかなかですよ。おかげで仕事がいくらか楽です。ただまあ、お昼後はうつらうつらしてる時もありますが。」
「はは、まだ子供なのだな、きっと。さて・・・。ヤムライハ、お前はセリシアが魔法を発動した時見てたか?」
「残念ながら遠くで、見えませんでした。ボルグを発動させたことはわかりましたが。」