【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第15章 休息。
ジャーファルside
「で、お前らをここに呼んだのには意味がある・・・。わかるか?」
「セリシアさんの身の振り方でしょう?」
「ああ、そうだ。」
ほら、やっぱり予想が当たった。
部屋に呼ばれたのは私とシャルルカンとヤムライハ。
政務、剣術、魔法。
「まあ、セリシアがやりたいといったわけではないが・・・。魔法も視野に入れたほうがいいかもしれないからな。」
「私もそう思います!体内マゴイの量も多いでしょう。教えてみる価値は存分にあると思います!」
「いや、アイツは剣術の方が好きだろう。このままでいいんじゃないですか?」
「なによ、アンタが決めるんじゃないでしょ!この馬鹿!」
「んだとぉ!?この魔法オタク!」
「はぁ!?」
「ケンカはやめなさい、2人とも。王の前ですよ。」
急に二人ははっとしたようだった。
「も、申し訳ありません。」
「すいません。つい。」
「いや、いいよ。」
「そうですか、女ったらしの異名を持つ葉王よ。」
「・・・。」