【マギ】 ジャーファル、あなたのために。~亡国の姫~
第14章 ついに暴露。
セリシアside
「どういうこと?」
親がくれたもの、だよね?
「それは・・・。お前にとっては、両親の形見かもしれない。けど、事実上の意味は異なるんだ。」
「??」
「まあつまり・・・。それの本当の意味。それは、命の巫女の継承者のあかしだ。」
「継承者・・・の証??」
さっきの話で、私が命の巫女とヘルンスの巫女ってことはわかった。
けども。
「これ、そんな意味だったの?」
「ああ。だと思うぞ。立体で多角、透明だが少し蒼いような、緑のような。それが継承者の証のはず。それ、母さんから手渡しされただろ。」
「あ、うん。それは憶えてる。そういや・・・あの時何か言われたかも。覚えてないけど、肌身離さず持ってなさいって言われた気はする。」
あれって、いつの出来事だっけ。
お母さんが生きてた頃だから、11歳か・・・。